【KDE neon】安定したUbuntuベースのLinuxディストリビューション
最終更新 2023/03/10 17:01
本記事ではKDE neonというLinuxディストリビューションを紹介します。
KDE好きな方におすすめできるディストリビューションです。
KDE neonとは
KDE neonは、Ubuntuをベースに開発されているLinuxディストリビューションです。
ただし、ただのUbuntuではなく、最新のLTSバージョンをベースにしています。
KDE neonの一番の特徴は、安定したUbuntuと最新のKDEソフトウェアパッケージを搭載することです。
同じように、UbuntuをベースにKDE Plasmaを搭載するディストリビューションとしてKubuntuがありますが、KDE neonはKubuntuよりもKDEソフトウェアが最新の状態になることを重視されている点が異なります。
短いサイクルでKDEやQtがアップデートされるため、これらに関しては不安定になる可能性があります。
やはり、Ubuntu(とUbuntuフレーバー)は安定性を重視する傾向にあるのに対し、それと対抗するディストリビューションは先進性を重視するような傾向にあるんですかね、、?
まあ、ともかくKDE neonはどちらかというと開発者などできる限り最新の環境を求める方向けです。
とはいえ、ベースのUbuntuは直近のLTSバージョンで止まっていますので、KDEソフトウェアに関わる開発者に最もおすすめと言えるのかもしれません。
ちなみにKDE neonは、Kubuntuの創設者であるジョナサン・リッデルさんがCanonicalから独立した後、2016年6月にアナウンスされたらしいです。
buntuフレーバーである手前、安定性を求めたいというCanonicalの意向と最新のKDEソフトウェアを搭載して機能性を求めたいというジョナサン・リッデルさんの意見の違いからこのような状況になったのでしょうか...と私は推測しています。
ちなみに、Linuxディストリビューションの情報をまとめているサイトである有名サイトDistrowatchのページヒットランキング(これをディストリビューションの人気度を尺測るのによく使います)では、KDE neonは大体20位以内に入るほど人気なディストリビューションです。
Kubuntuが30位あたりをうろちょろしていることを考えるとこれはすごい数値です。
エディションには、User Edition, Testing Edition, Unstable Edition, Developer Editionの四つが用意されています。
ホームユースなど一般的な用途ではUser Editionを選択すれば良いでしょう。
詳細情報
デスクトップ環境は、当たり前ですがKDE Plasmaです。
ruvkrScreenshot taken byD-Kuru- Self-taken screenshot of KDE neon (default wallpaper "Kay"),GPL,リンクによる外観も特にカスタマイズされているわけではなく、純粋なPlasmaデスクトップです。
そもそものPlasmaデスクトップの特徴ではありますが、かなりWindows10に近い外観をしています。
特にパネル右側とかそっくりですね。
改めて見ると本当に似ていますね。
Windowsユーザーは大きな抵抗なく移行することができそうです。
標準搭載ソフトに関してですがは、KDEソフトウェアが多く搭載されています。
ただ、これはKDE neonの特徴というよりはPlasmaデスクトップの特徴とも言えるかもしれません。
例外(Nitruxとか)はありますがPlasmaデスクトップを搭載するディストリビューションはKDEソフトウェアの導入率が高いです。
システム要件は、
となっています。
重量なデスクトップ環境を備えている手前、メモリは4GBはあった方がいいでしょう。
パッケージ管理システムにはaptが採用されています。
パッケージをインストールする際は、
sudo apt install XXX(パッケージ名)
とコマンドを実行することでインストールが可能です。
※事前にパッケージリストのアップデート、アップグレードが必要です。アップデートは、
sudo apt update
アップグレードは
sudo apt upgrade
とコマンドを実行することで可能です。
日本語入力環境は初期状態から導入してあるようです。
まとめ
KDE neonは、最新のKDE環境を備えるデスクトップ環境です。
ホームユースはもちろん、開発者の方などにもお勧めできるディストリビューションです。